30代派遣社員の卵巣嚢腫手術体験記(腹腔鏡)

2017年12月に卵巣腫瘍発覚!2018年4月に腹腔鏡手術にて摘出しました

入院初日(4/9)

気がかりだった派遣先・派遣元との調整について。

 

正直派遣の仕事は元々暇だったので、特に引き継ぐ仕事もなく(笑)

4/7〜5/6を入院・療養期間として申請したところ、あっさり了承された。

仮に産休交代要員として忙しい現場に配置されていたとしたら、気まずい思いをしたと思う。

 

入院日前日には病院から「入院は明日からですよ〜準備して受付時間に来てくださいね〜」とアナウンスがあった。

 

そして入院当日。

 

平日だったので夫に仕事を休んでもらい、10時頃一緒に病院へ向かった。

入院同意書、その他指定の書類や限度額適用認定証を持参し、入院手続きを済ます。

 

入院病棟へ行くと看護師さんが病室や周辺のトイレ、環境について説明してくれた。

 

「入院診療計画書に基づき、私たちがサポートしていきますね^^」と言われ、看護師さんが天使に見えてきた。

 

入院オリエーテーション後、主治医の先生が挨拶にこられた。

先生・夫と一緒に個室へ入り、術式等の詳細説明を受けた。

夫はこの説明を聞くために来てもらっていたので、終了後は帰宅してもらった。

説明後は超音波検査を実施。

 

私はひとり病室へ戻り、持ち込んだ荷物の整理を始める。

翌日手術のため、手術後に身につけるパジャマやナプキン、病院の売店で購入した必須アイテム(紙オムツ等)を看護師さんに渡してセットしてもらった。

 

12時頃、出された昼食(流動食ではない普通の内容)を食べた。おいしい。

 

「シャワーの予約をして本日中に必ずシャワーしてくださいね」と言われていたので

18時半頃に予約をとり、それまでベッドの上や病室のフロアにあるインターネットコーナーでまったり過ごそうと思っていた。

 

思っていた・・

 

が、その後は薬剤師、麻酔科医、手術室看護師さん、病室担当看護師さん等がひっきりなしに私の元を訪れた。

※薬剤師は服薬歴や持参薬の確認をする

 

都度渡される書類に目を通しつつ様々な説明を聞き、時には署名を求められたりして

まったりとは程遠い状態で頭がいっぱいになった。

とにかく紙資料が増え続ける。クリアファイルやボールペンはお忘れなく。

 

また、14時頃マグコロール250ml(下剤)をゆっくり30分ほどかけて飲み干すよう指示があった。

冷えていたのでかろうじて喉を通ったが、胃がもったりする感覚があり45分ほどかかってしまった。

その他、採血・採尿・体温チェックも行われた。

 

午後、実母が訪問してきたのでフロアを案内し、色々と話した。

翌日の手術当日も来ると言っていたので

「夫が仕事休んで付き合うので大丈夫」と断った。

実家から病院まで45分ほどかかるので大変だし、術後は寝たきりだしと思って。

 

夕方、陰毛の除毛とヘソの掃除を看護師さんにしてもらった。

隠毛は、ヘソに近い上部の部分がメインに剃られただけで、下部のほうは手付かず。

人様にこのような事をしてもらって申し訳ない気持ちになる。 

 

18時頃、夕食(流動食)が出されて完食。

これ以降、22時まで水分のみ摂取可、22時以降は飲食一切不可となった。

18時半、シャワー。

20時頃、浣腸を実施。

 

浣腸は初体験。辛かった・・

半分注入された時点でギブアップしてトイレへ駆け込んだ。

看護師さんには、「若いから腸の動きが良いんだね〜」とフォローされた。

忍耐力なくてすみません。

 

就寝まで何度かトイレに行き、出し切った感じがあった。

 

22時消灯。

4人部屋で他の方の様子を見に看護師さんが深夜出入りすることもあり、あまり眠れなかった。

耳栓があるとよかったかもしれない。

仮に誰かのいびきが響き渡っていたらストレスだったと思う。

 

私以外は50〜60代くらいの方で、お見舞いの方がいらっしゃった時以外は皆さんとても静かで幸いだった。 

  

 ↓入院持ち物についてはこちら

ransou1222.hatenablog.com

 

 

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入院準備(持ち物)

術前検査がひと段落し、4/9入院→4/10手術が確定したので入院準備を始めた。

 

必須(病院から指定されたもの)/ 任意の持ちものをEXCELにリスト化し、漏れのないよう気をつけた。

持ち物に関しては、他の方の体験談ブログが非常に参考になった。

 

数千円かけて用意したものは

・前開きのパジャマ ×2

・かかとのある履物 ×1

・へそまで隠れるワンサイズ上のショーツ ×3

など。

 

パジャマと履物は楽天で購入。

 


 

 


 

 

 

 

 

 

入院初日は看護師さんが持ち物に不足がないかチェックする。

パジャマは指示通り前開きのものを持っていったので「いいですね!」と言ってもらえた。

 

数百円程度で購入した細々としたものは

・割り箸/スプーン/割れないコップ/ストロー

・旅行用サイズの洗顔/シャンプー/歯磨きセット 等

 

コップについて:

紙コップを購入するつもりで100均へ行ったところ、コーヒー用の黒い土台に白いカップをセットするやつ(インサートカップというらしい)が売っていたのでそちらにしてみた。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

インサートカップ 200ml 10個入 専用ホルダー付
価格:108円(税込、送料別) (2018/6/30時点)


 

 

看護師さんに「これは思いつかなかった〜!」と好評だった。

土台が安定していてストローもグラグラなりにくい気がするし、コップの部分だけ使い捨てで替えられるので結構便利。

紙コップは長時間飲み物を入れているとフニャッとしてくるけど、これは大丈夫。

 

その他、個人的には目薬・リップクリーム・ティッシュが必須だったので、家に常備していたものを持参。

 

耳鼻科から処方されていた花粉症用の薬は病院に預けた。

病院側から食事と一緒に配薬され、余った分は退院日に返却となる。

 

病室では花粉を感じず快適だったなぁ。

 

最悪パジャマはレンタルできるし売店もあるので、何か忘れても大ごとにはならなそうな印象だった。

 

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術前検査(番外編:甲状腺・肺)

CTやMRI検査の結果、甲状腺と肺に気になる箇所が発見された。

病院のルールとして、卵巣嚢腫の手術に影響のない症状なのかを確認する必要があるため、新たに検査を行った。

 

3/6、甲状腺検査のために糖内科受診。

触診、採血を実施。

 

3/13、採血検査結果が出た。超音波検査も行った。

少し腫れているようだが高齢者であれば放っておくようなレベルのもので、今今の時点で何か対処する必要もなく、卵巣嚢腫摘出手術には影響なしとのこと。

一応経過観察ということで1年後の予約をとるか?と聞かれたがお断りした(忘れそう)。

 

同日3/13、肺について確認するため呼吸器内科受診。

CT画像を見る限り、肺の影のようなものは手術に影響ないだろうとのこと。

ただし、悪性ではないとも言い切れないため、術後の5/1に改めてCT検査を行い、大きさなどの変化をみていくことに。

【追記】5/1の検査結果:特に前回から変化はないので今後も3ヶ月・半年スパンで確認していきましょうとのこと。

 

一応、どちらも悪いものではなさそうで良かった。

 

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検査結果(腫瘍マーカー / CT / MRI)と手術の方向性

2/22、術前検査結果と手術の方向性について説明を受けるため、産婦人科再訪。

画像や紙資料を見せてもらいながら説明を聞いた。

 

■血液検査

 ・異常値なし

 

■CT検査

 ・右卵巣奇形腫の疑い

  約7cmの腫瘤を認める。脂肪成分を含むようであり、

  小さな石灰化もり、奇形腫が疑われる。

 

MRI検査

 ・右卵巣成熟嚢胞性奇形腫疑い

  脂肪の成分を多く含んでいる。

 

総括すると特に悪性所見はなく、腫瘍の大きさは約7cm程度。

そのため、開腹ではなく腹腔鏡手術で腫瘍部分のみ摘出という方向でいきましょうということに。

現時点では子宮・卵巣は温存可という結果にひとまず胸をなでおろした。

 

方向性が確定したところで、今度は手術日を決めることに。

毎週火・金が手術実施日らしい。

 

当日は付き添い、前日は手術の説明および同意書提出があるため、付添人が必要。

なので、今すぐでなくとも、付添人と相談のうえ手術日を決めてもOKとのこと。

 

しかし、夫は割と休みの融通が利く仕事をしているので、特に相談せず私の判断で日程を決めることにした。

 

 

3月はスケジュール的に厳しい。

手術前に「手術に耐えうる身体なのか確かめるための事前検査」もあるのだ。

(心電図や呼吸等問題ないかのチェック)

 

そして悩ましいのは1月にスタートした派遣の仕事のこと。

※ 派遣契約は腫瘍発覚前だったので、こんなことになるとは予想もせず...

 

既に4~6月更新の打診がきている状態だった。

1ヶ月近く療養することになるため申し訳ない感じに。

 

色々考えたが、ひとまず4/10で予約をとった。

 

「手術予約キャンセルは避けたいので、この日と決めたからには基本変更なしでお願いします」ということを2回念押しで言われた。

 

こうして手術日は決まったが、実はMRIとCTの結果、卵巣以外で気になる箇所が発見されたため、この後も病院通いは続くのであった。

 

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術前検査:MRI検査

2/17、MRI検査のため、A病院の放射線科訪問。

胆のう・膵臓検査以外は飲食制限がないので普通に朝食をとっていった。

 

MRIでも造影剤使用かぁ...と怯えていたが、蕁麻疹がでたCTの造影剤とは別のものを使用するため、ひとまずやってみようとのこと。

予定通り検査開始。

 

台の上で手足を固定され、腹部には重りを乗せられた。

MRIとは強力な磁石を用いて体の断面を見る検査で、昔頭部のMRI検査の経験があった。その時も今回も、機械の音はすごく大きかった。今回は耳栓をいれてもったので平気だった。

耳栓越しに聞こえる声に合わせて息を吸ったり吐いたり止めたりして検査終了。

 

その後、体調はどうかと聞かれ「喉がむずがゆい」と伝えたところ、しばらく座って様子を見てみましょうということになった。

 

30分ほど経過したところで症状が治まり、蕁麻疹などもなかったので、検査着から私服に着替えた。

 

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術前検査:CT検査

2/2、CT検査のためA病院再来。

 

予約時間は14:45。

造影剤を用いる場合、安全のため空腹状態で検査を行う必要があり、朝食は指示通り当日のAM8:00までに軽めの食事で済ませた。それ以降、水を飲むことだけは許可されていた。

 

前回診察後にもらった「ヨード造影剤使用に関する問診票・同意書」を持って

放射線科へ。検査用ガウンに着替えるよう指示あり。

 

造影剤を注射され、数回呼吸を止めるなどして多少苦しかったが無事終了。

 

と思いきや...

 

まず、終わった直後に喉が焼けつくようなカァーッとした感じがあった。

これはよくある症状なので、息苦しさなどなければ自然に引いていくので大丈夫と説明された。

 

その後、着替えている途中、突然頭皮や顔が痒くなってきた。

ロッカーについている鏡をみると、顔に赤みのあるぶつぶつ(蚊に刺されが大きく膨らんだバージョン)ができていた。

 

自分の顔を見て慌ててしまい、次の人に説明をしている看護師さんらしき人をとっつかまえて症状を訴えた。

そしてベッドに横になり、医師を呼んでもらった。

 

幸いにも呼吸困難はなく、症状は全身のかゆみ(蕁麻疹のような感じ)のみ。

症状緩和のための筋肉注射は痛いからやりたくないよねっ?と聞かれたので、はいっ!!と答えた。(以前やったことがあるけど、苦手...)

 

ひとまずアレルギー症状を抑えるための点滴を打ってもらった。

また、顔の痒みが辛そうにみえたのか、看護師さんがそっと塗り薬をぬってくれた。

 

約1時間ほど放射線科で横にならせてもらった後、念のため産婦人科医にも見てもらおうという話になった。

看護師さんと一緒に車いす産婦人科へ移動したが、到着した時点でほぼ症状がおさまっており、産婦人科の女性も「なにをみたら?」という感じでお互い苦笑したのを思い出す。

 

最終的にアレルギー症状を抑える飲み薬を処方してもらい、もし辛かったら飲んで、ということで終わった。

 

初CT検査はこうしてトラウマとなってしまった。

 

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参考サイトのご紹介

これまでの人生で入院・手術経験がなく、卵巣嚢腫に関する知識も全くなかった。

無知なりにネットで情報収集したところ、役立った/わかりやすかったサイトが2つあったので紹介しておく。

 

卵巣嚢腫について

卵巣嚢腫|四谷メディカルキューブ

 

●入院・限度額適用認定証・傷病手当金・保険金請求・医療費控除について

http:/http://hoken-kyokasho.com/niyuuin-matome/hoken-kyokasho.com/niyuuin-matome

 

個人的に、この2つが簡潔にまとめられていて見やすかった。

ご参考まで。

 

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